Pásalo bien Barcelona

バルセロナを一緒に楽しみましょう!

MNACを訪ねる 漫画の神様 手塚治虫展

 MNAC美術館(Museu National d'Art de Catalunya) で開催されている手塚治虫展に行ってきました!  (以下の情報は2019年11月のものです)

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アトム等身人形(?)も。

期間は2019年10月31日から2020年1月6日まで。

https://www.museunacional.cat/es/osamu-tezuka-el-dios-del-manga

(MNACのHPには日本語表記ページもあります、嬉しいですねえ)
https://www.museunacional.cat/sites/default/files/1_dang_mei_shu_guan_an_nei_.pdf

 

タイトルはその名もズバリ「手塚治虫 漫画の神様 EL DIOS DEL MANGA」日本語もはいってます。

こちらは裏面にある「日本語で書かれた」今回の展示に関しての挨拶文です。
「本展覧会は、近現代を代表するマンガ作家の一人、手塚治虫(1928-1989)の世界を紹介する貴重なイベントです。200点を超える原画を通して、なぜ手塚治虫がマンガの神様と呼ばれるようになったかを探るとともに、わが国ではかつてない規模と内容で来場者の皆様を日本の旅に誘います。なお、本展覧会はマンガバルセロナの25周年を記念し、マンガ・コミックに着目し世代から世代へと受け継ぐことを目的に、カタルーニャ国立博物館とFICOMICの協力のもとで実現する運びとなりました。」

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かわいいアトムトレーナー(子供用)



入場料金は常設展も含むオーディオガイドなしが12ユーロ、企画展のみは5ユーロとなるところですが、、、、やはり無料がいい!と思った、あくまでも「経済的」なコビータは第一日曜日の開放日に入ろうか考えていたのですが、なんとMNACでは毎土曜日15時以降も無料開放しているのに気づき、早速そのチャンスにのっかり行ってまいりました。(日曜日は15時閉館で、日曜日の朝はのんびりしたい私には少しバタバタしてしまうので、土曜日の15時以降にしたのが本音!)

スペイン広場に着くとたくさんのコスプレさん達が。
なんと「Manga Barcelona 25周年」も開催されていたのです、上の挨拶文にあるように時期を合わせたんですね。ただ、この若い子達に手塚治虫って言っても知らないんだろうなあ。。。。


長い階段をはあはあ登りながらようやく美術館に着きました。
最近はいろんな所で見るカバンチェックの機械、ここにもありました。
その後、荷物をロッカーに預けて身軽になったところで右手にある「手塚治虫展」へ。
入場無料の時間帯とManga Barcelonaが重なり、更に観光客で結構な混み具合です。
会場は小さいけど原画がタイトル別にずらり、最初は「鉄腕アトム」から始まり、私の好きな「リボンの騎士」「ジャングル大帝レオ」や「ブラックジャック」「火の鳥」と代表作から、あまり知らない「アドルフに告ぐ」などのオリジナル原画までずらり。
また、構図にこだわったり、細かい描写や複雑なコマ割やいろんな手法を使った描きかたなど、たかがマンガとは言わせない神様と言われるゆえんの作品郡を眺め、ここバルセロナで手塚治虫の作品を見れることに感動しきりでした。

 

父がアトムや火の鳥のマンガを持っていたことや、TVで見たリボンの騎士を思い出してすっかり心が幼少時に戻ったり、アトムの人形の前で写真を撮ったり、スタンプを押して楽しんだり、、、、マンガの内容に感動したり(日本人の特権!)、なんとも楽しい時間を過ごしたあとは、もちろん常設展にも足を運びます。

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貴重なアトム原画

この美術館には以前に2・3度来ていますが、最後はいつも早足。
まず中世美術のロマネスク壁画を堪能。ピレネー山脈などの教会にある美術作品の劣化を防ぐため特殊な技術を使い壁画を移動(その特殊な技術をビデオで紹介しています)、現教会にはレプリカが展示されているそうです、この方法はどうのこうのといろいろ話しているとスススと学芸員が近づいてきました。
「閉館の時間が迫っています」と、、、、なんと10月から4月までの冬時間は火~土は18時までなのでした、ということでやっぱり早足で美術館を後にしたのです。

あーあ、大好きなモデルニスモ(アールヌーボー)時代の作品が見たかった、ガウディのデザインした家具がみたかった、、、、悲しい。

まあ、時間配分が圧倒的に悪かったので仕方ないですね、少なくとも手塚治虫展はプレッシャーなく堪能したので良しとします。他の常設展は別の土曜日午後にゆっくりと時間をかけてまわることにします!

ということで今日の教訓は「時間配分は大切に!」の一言です。
来年一月までの展示ですので、皆さんも是非足を運んでみてください!

PLAU GUELL グエル邸を訪れる

ご存知の方も多いと思いますが、バルセロナでは毎月第一日曜日に多くの美術館や建造物が無料開放されます。 

絵画鑑賞が好きなコビータは毎月どこに行こうか、ウキウキしますが今回は「ウキウキ」+「ワクワク」で、若き日のガウディが手がけた素晴らしい作品の1つ「グエル邸 PLAU GUELL」に行ってきました。

HP:  https://www.palauguell.cat/es

(詳細は2019年10現在のものです)

日本語でのグエル邸の開館時間やアクセス方法などの詳細 https://www.palauguell.cat/come-palace-japanese

 

ガウディのパトロンでもあり友人でもあるグエル氏の元邸宅の説明については、いろんなステキな旅ブログなどでたくさん語られていると思いますので、ここではそういった説明は省きます。

 

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通常の見学料金はオーディオガイドも含まれて12€ですが、今回はなんとそれが無料!
ということで、あの大人気のグエル邸に無料で行けちゃう方法をお教えします。

 

まず、グエル邸の無料開放日は毎月第一日曜日だけではなく他にも以下の日が無料になります。

  • 4月23日 サン・ジョルディ
  • 6月10日 ナイト・ミュージアムディ
  • 9月11日 カタロニア建国記念日
  • 9月24日 メルセー
  • 12月15日 グエル氏生誕の日

予約申し込みはオンラインのみとされています。その後、人数制限に達しますと予約は出来なくなります。

 

今回は第一日曜日の無料開放日の予約の仕方を説明しますね。

第一日曜日にあたる週の前の月曜日、例えば7日が日曜日にあたるとすれば1日の月曜日の朝10時からオンラインでのチケット予約ができるようになります。もちろんこちらは予約数が達した時点で予約受付が終了しますのでお早めに。
チケット予約は通常のオンラインで購入する方法と同じで、まず日にちを選び人数や時間帯を選びます。購入金額が「0ユーロ」であることを確認してから購入ボタンを押します。
すぐに登録したメールアドレスにチケットが添付されたメールが届きます、この時点で私は心がウキウキ躍っていました♪
あとは当日時間通りに行き、チケットを見せれば夢のような時間が待っています。

※第一日曜日以外の日のオンライン予約日は同週又は前週の月曜日から受付開始になるようです。

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 感想としては、素晴らしいの一言。

アールヌーボー(スペイン語ではモデルニスモ)が大好きなコビータはどの階に行っても想像を超える装飾と曲線の美しさにため息ばかり。ラッキーなことにオルガン演奏まで聴くことが出来ました。

そしてその豪華絢爛の住居内とはガラリと雰囲気が変わり、あのガウディのデザインがいきた屋上にたどりつきます。今までの豪華な夢のような世界から、不思議な世界感の屋上、その下のラバルの現実的な喧騒、もう頭の中は軽いパニックです。

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ちょっとした夢心地でグエル邸を後にしましたが、そこはもう泥棒も多いラバル地区、すぐに現実に戻りカバンを強く握り締めました。 皆さんも行きも帰りも充分気をつけてくださいね。

緊急時には112番(EU共通番号)

こんにちは、コビータです。
バルセロナも雨が降るとそのあとぐっと気温が下がってきます、もう秋ですね。

 

今日はEUで共通の「緊急番号112」のお話をしたいと思います。(2019年10月現在)


スペイン国内はもちろんEU加盟国では、「警察」「消防」「救急」が112番にかけるとどの内容にも対応してもらえるのです。もちろん通話料金は無料!
携帯電話からでも1年中24時間かけられます。

 

例えば、不運にも交通事故で怪我人が出てしまったら、、、オペレーターの指示に従って事故の内容を説明をし、必要であれば救急車と警察の手配を同時にしてもらえます。
(ただし怪我人がいない場合の軽い追突などの車同士の事故には、警察は介入しないと言われてしまいました、、、、)
車内から見た飛び出し事故のイラスト

 

それでは、もう少し詳しく内容を説明していきたいと思います。

112cat HP Inicio. 112 emergències

言語は基本的にはかけた国の言葉と英語と近隣国の言葉を網羅しています。
カタルーニャ州ではスペイン語・カタルーニャ語・英語・フランス語・ドイツ語の他に聴覚障害者向けの特別なサービスにも対応しています。そしてなんとその他50ヶ国の言葉を通訳を通じて対応することが出来るというのです!さすがカタルーニャ!!

。。。。と言いたいところですが、コビータは仕事柄何度か112にかけて「日本語で話したい」と言ってみたのですが、なんと出来ませんでした(涙)。
緊急だったため、スペイン語で話しましたがやはり思うようにはいかないものですね。

でも、もちろん日本語で話せる場合もあるのでしょうから試す価値はありそうです。

 

では、HPに書いてある112の電話のかけ方をみてみましょう。

  1. 出来るだけ仲介者を通さず本人自身で落ち着いて電話をかける。
  2. 112にかける
  3. オペレーターにかかるまで時間がかかってもお待ちください。(実際に曜日や時間帯によってなかなか電話が繋がらない場合があります。)電話を一回切ってしまうと次回はまた順番があとになり、更に電話が繋がりにくくなります。
  4. 名前電話番号を言い、何が起こったのか簡潔に手短に話してください。
  5. オペレーターの質問に答え、その指示に従ってください。
  6. 指示が終わるまでは電話は切らないでください。
  7. 状況が悪化または変化した場合は再度112にかけてください。

※112の不正使用が発覚した際は、内容によっては最高で60,000€の罰金が課される場合があります。

出来ればかけないにこしたことのない緊急電話ですが、知っておくといざという時に役に立ちますので、アクシデントが身の回りで起きた際には怖がらずにかけてみてくださいね。

La model バルセロナの元刑務所を訪ねる ①

バルセロナにある元刑務所「La Model」を訪ねました。

書きたい内容が何点かあるので、何回かにわけて投稿しようと思ってます。

 

La Model   (2019年10月現在)

La Model | Barcelona

無料開放日時:金 17:00-18:00   土 10:00-18:00  

La modelでは数々のアクティビティやスペイン語とカタラン語での施設内の無料ガイドもあるようです、予約等詳しい内容はHPを見てください。

 

メトロL5、Entença駅のEntença通り側を上がるとその高い塀に囲まれた建物がすぐ見えてきます。 「すき焼き、しゃぶしゃぶ用薄切り肉あります」と日本語で書かれた紙が貼ってあるお肉屋さんの前が入り口になります。

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スペイン語だとmodelo、oで終わるけど女性名詞なんですねえ。刑務所のスペイン語は「cárcel」と「 prisión」、いずれにしろ女性名詞だからなんでしょうね。
前を通ったときに「ここは刑務所のモデルになった場所だからmodeloと名づけられたんだよ」と男性が女性に説明してましたが本当のところはどうなんでしょうか。。。

113年の歴史を経て閉館した刑務所を将来どのように活用していくか、いまだ検討中なようです。既に一部は保育園として活用されていますが、その他レジデンシアや社会的施設に活用する案もあるようです。都市伝説?としては、ショッピングセンターやホテルになるという噂話も聞きましたが、近隣住民の反対もあるようでさすがにプロジェクトの中には含まれてませんでした。鉄線のある頑丈で古い建物で元刑務所というネガティブなイメージを払拭し、どのようにポジティブな活用が出来るかどうか将来が楽しみです。

入り口にあるスペースをぐるっと囲む建物があり、ここに刑務所で働く看守さんやその家族が住んでいたようです、奥のスペースには背の高いやしの木まであります。

刑務所をはいって左手にあるpaqueteriaというスペースでは1974年3月2日にSalvador Puig Antichの死刑の施行が行われ、花束が置かれていました。(現在のスペインでは死刑は禁止されています。)なんとも言えない空気が漂う場所でした。

次に右手には囚人がその家族や友人と面会出来るスペースがあります。訪ねる人がそれぞれの電話ボックスのような個々のスペースに入り、区切りの外側に囚人が来る形になっています。 ここでたくさんの涙が流れされていたのでしょう。

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初めまして

こんにちはコビータです。

バルセロナオリンピックマスコットキャラクターコビーニックネームの由来です。

バルセロナに住み始めてはや十数年。現在通訳翻訳アテンドやコーディネートのお仕事フリーランスでしています 医療通訳(特に歯医)のアテンドでは150回以上の病院訪問通訳経験があります

言葉の壁が少しづつ取れてくると同時にバルセロナの楽しみ方も少しづつ変わってきました。お得な情報をたくさん共用して、大好きなバルセロナを皆さんも更に好きになってもらえるようなブログにしたいと思っていますので、宜しくお願いします。